フリースケール、Linuxスタータ・キット付き組み込み用Powerプロセッサ

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン(本社:東京都目黒区)は、Powerアーキテクチャをベースとした組み込み向けプロセッサ「MPC5123」を2008年第3四半期末からサンプル出荷する。Linux OSベースの組み込み設計を簡素化する低価格の開発キットをバンドルする。

 最大動作周波数400MHzの「e300」コアとマルチメディア・コプロセッサを統合した高集積の32ビット・システム・オンチップ(SoC)。720p/WXGAをサポートするディスプレイ・コントローラ、12個のプログラマブル・シリアルコントローラ、イーサネット、PCIインタフェースなどを搭載。処理能力は最大800 MIPS(400MHz)。パッケージは27㎜角の516ピンPBGA。

 同プロセッサに最適化されたLinux OSが付属する開発キット「mobileGTスタータ・キット」を用意。フル機能のLinuxオープンソース・イメージとソースコード、オープンソースのツール・チェインなどを含むもので、システム開発コストを軽減する。

 カーナビゲーションや次世代車載テレマティクスなどの用途を想定しており、ファクトリ・オートメーション、キオスク端末、POSシステムなどの産業アプリケーションにも広範囲に対応する。

 サンプル価格は1万個購入時で1個あたり20ドル、開発キットは199ドルの予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン
http://www.freescale.co.jp/