Twitterクライアント:Linuxデスクトップ用6種とお出かけ用1種
Qt Twitter Linux は、QtとC++で開発された、必要最小限の機能だけを持つKDEクライアントである。TwitterのAPIを用いているため、これで送信されたメッセージは即座にTwitterタイムラインに現れ、まるでWebベースのインタフェースから直接送信されたかのようだ(すべてのTweetには、送信者のデフォルトアプリケーションが明示される)。検索やアーカイブといった気のきいた機能はないが、メッセージを手早く送り出すにはとても便利なツールだ。
Twitux はGNOMEデスクトップ用に設計されたTwitterクライアントで、直接メッセージ、フレンド更新の通知、タイムラインの自動更新、システムトレーアイコンなど、いくつかの基本的な機能を備えている。
gTwitter はGTK+ベースのアプリケーションで、パブリックとフレンドのタイムラインを読むことができる。もちろん、Twitterへの投稿もできるし、ほかにリフレッシュ頻度の調節、他者からの画像の保存、Tweet表示方法の選択などができる。将来的には、履歴の保存、新Tweet発生通知の受信、フレンドへの直接メッセージ、などの機能が計画されている。
エレガントさで傑出しているのが Spaz だ。このクロスプラットフォームのTwitterクライアントはAdobe Airを使い、複数のテーマ、イベント音、ユーザ定義のCSSオーバーライドをサポートする。送信したTweetの削除、フレンドTweetのお気に入り指定、特定Twitterユーザへの直接メッセージ送信や回答送信ができるほか、気になる誰かやこちらを気にしている誰かの常時把握、直接メッセージやタイムラインメッセージの発生にともなう表示の自動リフレッシュの機能もある。昨年秋のAIR開発者ダービーで表彰されたのも当然だろう。無駄がなく、使いやすく、見栄えがよい。
誰かにTweetを送るためだけに使用中のテキストエディタを離れるのはどうも……という向きには、VimとEmacsのTwitterプラグインをお勧めする。どちらも、ステータスを更新し、友人のTweetを読むといったごく基本的な機能しか持っていないが、新しくアプリケーションを立ち上げなくても手早くTweetを送り出せるというメリットがある。
デスクトップから離れているときは、 jibjib が使える。Java対応の携帯電話で使用できるオープンソースのJ2ME Twitterクライアントで、フットプリントが約30KBと小さく、スクロールホイールやボタンを備えた電話機で使えるほか、片手でも扱える設計になっている。いくつものショートカットが用意されていて、迅速応答機能やTweetを読みやすくするためのマルチスレッド機能を含んでいる。
以上、Linux用のTwitterアプリケーションをいくつか紹介してきたが、どれもピンとこないという方は、SourceForge.netを覗いてみとよい。Javaベースクライアントの jTwitt 、Twitter APIをJavaラッパで包む twitterl 、Pythonで書かれたクロスプラットフォームクライアントの Pwytter など、いくつものプロジェクトが見つかる。