日本OSS推進フォーラムが「組込みシステム部会」を新設

 日本OSS推進フォーラムは2008年4月17日、幹事団および顧問団の第5回合同会合を都内で開催し、新しい代表幹事にNECの矢野薫代表取締役執行役員社長を選出。「組込みシステム部会」の新設を承認した。

 OSSの普及拡大を推進する団体で、関連企業のトップで構成される幹事団と産学の有識者からならなる顧問団がある。代表幹事の変更は、桑原洋・日立製作所特別顧問の任期満了に伴うもので、互選の結果、矢野氏を新代表に選出した。

 組込みシステム部会は、従来の「サーバ部会」「デスクトップ部会」「人材育成部会」の3部会に加えて新設するもので、日本が得意とする組み込み分野にフォーラムの活動を拡大する。OSS利用に関する提言などを行っていく予定で、当初は情報家電および携帯電話分野を中心に活動するが、他領域についても柔軟に対応するという。

 またあわせて、「サーバ部会」と「デスクトップ部会」を、「プラットフォーム部会」と「アプリケーション部会」に再編。より技術分野の構造に即した構造にしたという。「人材育成部門」は従来から引き続き活動を続ける。

 同フォーラムは、経済産業省と総務省がオブザーバーとして参加。また、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が事務局を務めている。今秋には、中国、韓国と協調する北東アジアOSS推進フォーラムを中国で開催する予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本OSS推進フォーラム
http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/