MS、CRMアプリケーション「Microsoft Dynamics CRM 4.0」日本語版を提供開始

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、CRMアプリケーションの新バージョン「Microsoft Dynamics CRM 4.0(Dynamics CRM 4.0)」日本語版を3月3日に提供開始すると発表した。

 メールの自動マッチングや外部データの一括インポートなど、前バージョンから60以上の新機能を追加するとともに、社内設置型とホスティング型(SaaS型)の両方による提供を実現した。ユーザーは、ホスティング型と社内設置型のそれぞれの長所と短所を把握したうえで、自社のIT戦略やシステムの展開方針に基づいて、最適な利用方法を選択可能で、ホスティング型から社内設置型へも容易に移行することができる。

 さらに、大規模な企業に求められる拡張性と小規模な企業に求められるホスティング型によるサービスの利用を可能にするため、多言語・多通貨対応をはじめとした多数の機能拡張を行った。従来、本製品が主に対象としていた中規模企業だけでなく、グローバル展開、グループ企業展開を視野に入れた大規模企業や、IT部門を持たない小規模企業までターゲットを拡大している。

 また、ユーザーの利用形態に応じた柔軟なライセンス体系を新たに設定。サーバーライセンスは3種類で、小規模利用を対象とした「Workgroup Server」が16万2800円から、シングルテナント(1サーバー上に単一企業)利用を対象とした「Professional Server」が13万300円から、グループ企業との共同利用などマルチテナント(1サーバー上に複数企業)利用を対象とした「Enterprise Server」が32万5700円から。

 クライアントアクセスライセンス(CAL)は、従来の利用ユーザー数ベースとなる「User CAL」と、利用クライアントデバイス数ベースとなる「Device CAL」がいずれも6万5100円から、参照機能限定ユーザーを対象とした「Limited CAL」が1万9500円から。CALは組み合わせて購入することもできる。なお価格はいずれも参考価格。

マイクロソフト=http://www.microsoft.com/japan/
「Microsoft Dynamics CRM 4.0」=http://www.microsoft.com/japan/dynamics/crm/default.mspx

提供:BCN