米Google:インドに中小企業対象の投資会社
米Googleの慈善活動部門「Google.org」は2月19日(米国時間)、インドの中小企業を対象に資金を提供する新会社を、慈善団体や投資会社と共同で設立したと発表した。資金調達の“すき間”になっている小~中規模の額の融資を行う。
新会社の名称は「Small to Medium Enterprise Investment Company」。著名投資家のジョージ・ソロス氏が設立した慈善団体「Soros Economic Development Fund」と、米イーベイ創業者のピエール・オミディア氏が設立した慈善投資会社のOmidyar Networkが参加した。3社の総出資額は1700万ドル。
インドでは、主な中小企業向けファンドが300万~500万ドルという比較的大型の融資を行っている一方で、低所得者向けの「マイクロクレジット」(小額融資)も利用されるようになっているという。しかし、その中間の額の資金調達手段が抜け落ちており、新会社は、これを埋めるため、50万~350万ドルの融資を主に行う。
Google.orgは先月、今後5~10年間で取り組む主要5分野の計画を発表。その1つとして、「発展途上国の中小企業の成長促進」を掲げていた。新会社を通じて、雇用機会の創出や経済活動の拡大を後押しする。【高森 郁哉/Infostand】
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