PostgreSQLバージョン8.3がリリース
パフォーマンスが高く広く利用されているオブジェクト・リレーショナル・データベース管理システムPostgreSQLのバージョン8.3が、2月4日、リリースされた。約300件のパッチが適用されたほか、トランザクション処理のスループットを大幅に向上させる手直しを行った。また、新たに搭載された機能も多い。
PostgreSQLはBSDライセンスで提供されている。21年を超える歴史を持ち、開発を支える人々は18か国に及ぶ。今回、彼らがリリースしたバージョンでは次の機能が追加された。
- XMLエクスポートなど、ANSI標準SQL/XMLのサポート
- GSSAPIとSSPI認証のサポート
- 全文検索ツール
- UUIDやENUMなどのデータ・タイプの追加
パフォーマンスについては、チェックポイントの自動チューニングが改善されたほか、LIKE/ILIKEによる比較とLIMIT付きの検索が高速化された。また、ソースコードをMicrosoftのC++コンパイラーでもコンパイルできるようになった。
ただし、非常に古いバージョンのアップグレードで問題が発生する可能性があるので注意のこと。実運用システムをアップグレードする場合は「念入りなテスト」の実施が推奨されている。
ITManagersJournal.com 原文