Vista:問題点を一括修正 「SP1」の試験版公開へ
米Microsoftは12月5日(米国時間)、Windows Vistaの総合的な修正プログラム「Service Pack 1」(SP1)の試験版を、来週中に一般公開すると発表した。Vistaは発売から1年が経過したが、不具合の修正が一段落するまで導入を手控えている企業が多い。SP1の公開を機に、普及に拍車がかかる可能性がある。
公開するのは、完成の一歩手前の「Release Candidate」(RC)。9月から業界関係者などに開発途中のベータ版を配布し、問題点のチェックを済ませており、一般の利用者への公開に踏み切る。最終調整を経て、08年第1四半期に正式版を発表する。
SP1は、セキュリティ上の諸問題を一括修正するほか、安定性を高めたり、性能の改善を図る。発売後に登場した諸規格に、Vistaを対応させる。MicrosoftのOSは、数年おきに総合的な修正プログラムを配るのが恒例になっている。
調査会社各社によると、企業が利用しているOSは依然としてWindows XPが中心で、Vistaのシェアは1ケタ台にとどまっている。SP1の公開を、切り替えのタイミングと考えている社が多いとみられる。【南 優人/Infostand】
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