米Intel:45ナノ時代に移行 新プロセッサー出荷

 米Intelは11月11日(米国時間)、45ナノメートル(10億分の1メートル)単位での半導体加工技術を実用化し、プロセッサーの出荷を開始すると発表した。05年に65ナノを実現していたが、一段と微細化。同じ面積で約2倍の量の半導体を集積できるようになり、プロセッサーの性能向上、消費電力の削減を実現した。

 出荷するのは、高性能パソコン用のクアッドコア・プロセッサー「Intel Core 2 Extreme QX9650」と、企業のサーバー用の「Xeon」シリーズ15機種。12日から12月にかけて出荷を開始する。標準的なデスクトップ機、ノート機向けの製品も08年第1四半期に投入する。

 半導体の「ゲート絶縁膜」と呼ばれる部分の素材を、長らく使用されてきたシリコンからハフニウムに変更。電力の浪費を抑えた点でも大きく変わった。ライバルの米AMDは、08年半ばから45ナノに移行する予定で、それまでIntelがリードする。【南 優人/Infostand】

Intelの45ナノ・プロセッサー
http://www.intel.com/pressroom/kits/45nm/