Google:民間で月面探査 成功者に賞金2000万ドル

 米Googleなどは9月13日(米国時間)、民間企業・団体による月面探査を実現させるコンテスト「Google LUNAR X PRIZE」を開始した。2012年末までに無人探査機を着陸させ、地球に映像を送ることなどに成功すれば、賞金2000万ドルを得られる。世界に参加を呼び掛けた。

 非営利団体のX PRIZE財団が主催、Googleがスポンサーで、民間の活力で宇宙利用に弾みを付けるのが狙い。月面で500メートル以上移動し、高品位の映像や画像を発信できれば優勝。わずかでも移動し、何らかのデータを送ってくれば2位となり、500万ドルを授与される。

 同財団は以前、民間による宇宙飛行を実現させれば1000万ドルを贈るコンテストを実施。04年にスペースシップワン号が、宇宙空間に到達するのに成功している。次のハードルとして、月着陸に懸賞金をかけた。

 探査機が米国のアポロ計画の痕跡を見つけたり、氷を発見できれば、賞金を500万ドル上乗せする。映像などは、Googleのウェブサイトで世界中に公開する。【南 優人/Infostand】

Google LUNAR X PRIZE
http://www.googlelunarxprize.org/

プロモーション映像
http://www.xprize.org/lunar/competition/moon-2-0-rollout-video