日本CA、ネットワーク・パフォーマンス管理ソフトの新版をリリース――ネットワーク監視/傾向分析により、迅速な意思決定を支援

 日本CAは8月30日、ネットワーク・パフォーマンス管理ソフトの新版、「CA eHealth r6」の出荷を開始した。同製品は、CAが2005年に買収したネットワーク・サービス管理製品ベンダー、コンコード・コミュニケーションズの製品がベースとなっており、r6は、買収後初めてCA主導で開発されたバージョンとなる。

 eHealth r6は、ネットワークのパフォーマンスを監視し、傾向を分析、異常なふるまいに対してはアラートを発することで、重要な業務サービスに影響が出る前に問題を特定し、エンドユーザー側での対応を支援する。同製品は、すべての監視対象から収集した履歴データから傾向を分析し、ネットワーク全体の可用性や健全性を測定するほか、将来のパフォーマンスについても予測を行い、ITインフラストラクチャに対する投資計画立案の根拠となるような情報を提供する。また、ビジネスの成長がネットワークに及ぼす影響についても予測が可能であり、ユーザー企業は既存のネットワーク・リソースをより効果的に配分することで、ITコストの削減を図ることができるとしている。

 新版での機能強化ポイントは、リポート機能と、新たに追加されたポータル機能の2点である。リポート機能は、人事や財務などビジネス上の観点から管理対象を簡単に定義できるよう、管理用インタフェースが刷新された。

 新機能のポータル「Business Service Console」は、障害が発生した際に、経営者やITマネジャー、担当スタッフなどのロール(役割)別に、その障害とITサービスとの関連性を可視化することで、プロアクティブな意思決定を支援する。

 eHealth r6は、今年7月に新版がリリースされたCAのシステム運用管理ソフト「CA Unicenter Network and Systems Management」と柔軟に連携でき、また、異種混合環境においてもネットワークや業務システムなどを包括的/一元的に管理することが可能になるとしている。また、ITILの「キャパシティ管理」などのプロセスを支援し、ITILを活用した運用業務の効率化にも役立てることができるという。

 eHealth r6がサポートする管理サーバのOSはWindowsとSolarisとなっている。なお、日本CAによると、英語版では先行して提供されている、リポートの作成/カスタマイズのためのリポーティング・エンジン「Report Center」の日本語版も今後提供される予定である。

(Computerworld.jp)

日本CA
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