Symantec、DBクラスタ管理ソフトで「Unbreakable Linux」に対応――Oracleとの合意に基づきLinux上のOracle RACをサポート

 Symantecは8月23日、Linuxで稼働するOracle RAC向けのDBクラスタ管理ソフト「Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC on Linux」(SFCFSRAC)に関する報道関係者向けの製品説明会を開催した。

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Symantec プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ 朝倉英夫氏

 SFCFSRACは、これまで「Veritas Storage Foundation for Oracle RAC」(SFRAC)として提供されてきたDBクラスタ管理ソフトをブラッシュアップした新製品。すでに8月10日より提供されている。Linux版のみがリリースされ、UNIX上で稼働するOracle RACに関しては引き続きSFRACで対応する。

 SFRACからの大きな変更点は、サポートLinuxプラットフォームを拡充したこと。SFRACがサポートしていたRed Hat Enterprise LinuxおよびSUSE Linuxに加え、Oracle独自のLinuxサポート・プログラム「Unbreakable Linux」の下に提供される「Oracle Enterprise Linux」をサポートした。

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HAクラスタ構成とOracle RAC/SFCFSRAC構成との比較

 Oracle Enterprise Linuxのサポートは、SymantecとOracleの合意の下に行われた。両社によれば、Unbreakable Linuxサポート・プログラムに対する需要の高まりを受けて、SFCFSRACなどのSymantec製品をOracle Enterprise Linuxの対応製品として認定することになったという。

 説明会に際し、Symantecのプロダクトマーケティング部でリージョナルプロダクトマーケティングマネージャを務める朝倉英夫氏は、「Oracle Databeseユーザーの多くがアベーラビリティを確保するためにHAクラスタを利用しているが、ダウンタイムが許されない業務ではRAC構成が必要」とOracle RACとSFCFSRACを併用するメリットを強調した。

 クラスタ構成のDBサーバにおいては、1つのサーバに障害が発生したときには別のサーバにサービスが引き継ぐことで運用を継続する。ただし、朝倉氏によれば、通常のHAクラスタでは、ファイルシステムの再マウントやボリュームの切り替えといった処理が発生するため、ダウンタイムがゼロになるわけではないという。

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Oracle RAC標準機能とSFCFSRAC併用時との比較

 Oracle RACとSFCFSRACを利用することで、これらの処理が不要になり、ダウンタイムをゼロにすることができる。なお、SFCFSRACにおいては、ファイルシステムの再マウントを「Cluster File System」、ボリュームの切り替えを「Volume Manager」がそれぞれ実行する。

 また、朝倉氏は、「Oracle RACの機能はデータベースに焦点を当てたものであり、管理性を高めるには不足している面がある」とし、SFCFSRACはスナップショットなどの機能を利用できるほか、Oracle DB以外のRDBMSも管理できるコンソールが提供されると、Oracle RACに備わる機能と比べたときのSFCFSRACの優位性をアピールした。

(大川 泰/Computeworld)

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提供:Computerworld.jp