日本オラクル、「Unbreakable Linux 2.0」や「11g」を国内で紹介

 日本オラクルは11月14日、ユーザー/パートナー・コンファレンス「Oracle Summit 2006」を都内のホテルで開催した。

 米Oracleが10月25日にRed Hat Linux向けサポート・サービス「Unbreakable Linux 2.0」を発表したことから、同社のLinuxビジネスに対する注目度が高まっている。

 米Oracleのグローバル・テクノロジー・ビジネス・ユニットでバイス・プレジデントのロバート・シンプ氏も、今回のOracle Summit 2006の基調講演でUnbreakable Linux 2.0について触れ、「OracleはLinuxサポートに関して長年の実経験を有している」と、Linuxビジネスに対する自信を見せた。

 シンプ氏は、OracleのLinuxへの取り組みについて、「すでに専任のLinux開発/検証/サポート・チームを有しており、Linuxサポート組織としては世界最大規模である。また、検証作業は他ベンダーよりも徹底的に行っている」と語った。加えて同氏は、24時間365日のサポート対応が可能なことや、145カ国27言語で提供している点も、Linuxサポートにおける同社の強みとして挙げた。

 Unbreakable Linux 2.0での国内における対応については、日本オラクルの常務進行役員でシステム製品統括本部長を務める三澤智光氏が「早々に体制を固めて提供する」と、国内提供の準備を進めていることをあらためてアピールした。

 また、同コンファレンスにおいては、日本オラクルでシステム製品統括本部営業推進部シニアディレクターを務める杉崎正之氏により、2007年半ばの正式リリースが予定されている「Oracle Database 11g」のいくつかの新機能が紹介された。

 11gでは、非構造化データへの対応が大きな強化ポイントの1つとして挙げられる。そのための機能として追加されるのが、格納された非構造化データの高速な読み書きを可能とする「Oracle SecureFiles」機能である。同機能により、「データがファイル・サーバ上に保存されている場合よりも高速に、かつ暗号化された安全な状態で読み書きできる」(杉崎氏)という。

 また、「Online Database“Hot”Patching」機能により、データベースを停止せずにパッチの適用や無効化、削除が可能になるという。さらに、「Automatic Diagnostic Workflow」機能では、パッチが必要な場合にはサポート・サイトから自動的にダウンロードして適用することが可能になる。これらの機能を含め、11gで行われた機能強化/機能追加は、482に上るという。

(大川 泰/Computerworld)

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