iPhoneユーザー調査で明らかになった「満足度」と「今後の課題」――Exchange ServerやLotus Notesとの連携機能を望む声も

 米国AppleがiPhoneを発売してから約1カ月が経過したが、“iPhone熱”はまだ冷めていないようだ。米国「PC WORLD」誌はiPhoneユーザー500人を対象に、iPhoneに関するアンケート調査を行った。その結果、13%のユーザーが「深刻なトラブルに遭遇したことがある」と回答したものの、88%のユーザーが「すばらしいモバイル・デバイスだ」と評価していることが明らかになった。

高い評価のエンターテインメント機能

 iPhoneで最も評価が高かった機能は、音楽/ビデオの再生機能である。90%以上のユーザーが「iPhoneのエンターテインメント機能に満足している」と回答、「直感的に利用できる」「ナビゲーションがシンプルでわかりやすい」といったコメントを寄せた。

 また、電話機能に対する評価は、エンターテインメント機能に対する評価よりも若干低いものの、84%のユーザーが満足していると回答した。

 7月31日に修正パッチが配布されたiPhone版Safariも評判は上々で、83%のユーザーが満足していると回答した。ちなみに、ハードウェア関連で最も満足度が低かったのはカメラ機能で、「(カメラ機能に)非常に満足している」と回答したユーザーは46%だった。

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エンターテインメント機能とインタフェースには高い評価が下された。今後の課題はビジネス・ユースか?

通信速度には不満の声

 一方、最も評価が低かったのは、米国AT&Tの音声/データ通信に関する項目である。

 米国ブロードバンド・リポーツによると、iPhoneで利用されるAT&Tの高速データ通信「EDGE」は、最高通信速度が200kbpsだが、実際にはその半分の速度しか出ないことが多いという。実際、データ通信速度を「不満」と回答したユーザーは40%に上った。

 また、1カ月の間に「重大なトラブルに遭遇した」と回答したユーザーは59人(13%)で、その内訳はバッテリ・トラブルが33%、タッチ・スクリーンのトラブルが25%、Safariのトラブルが24%、そのほか内蔵ソフトウェアのトラブルが24%だった(複数回答)。

今後のiPhoneに望む機能とは

 次世代のiPhoneに、どのような追加機能を希望するかという質問には、さまざまな回答が寄せられた。

 いちばん多かった要望は、3G(第3世代)技術のサポートと、バッテリ駆動時間の延長である。

 また、コピー/カット/ペーストといった基本的な編集操作ができない点、音声ダイヤルに対応していない点、サードパーティ製のツールがインストールできない点を“やり玉”に上げ、改善を求める声も多かった。

 さらに着信音などのカスタマイズ機能がない点、ピクチャ・メッセージング、ビデオ録画、インスタント・メッセージングなどのツールが搭載されていない点、カメラにズーム機能がない点に不満を漏らすユーザーもいた。

 もう1つ特徴的だったのは、ビジネスでも活用したいという要望である。iPhoneの発売前は、ビジネス・ユースに対する要望は少ないと見られていた。しかし、アドレス帳の拡充をはじめ、米国Microsoftの「Exchange Server」や米国IBMの「Lotus Notes」との連携機能を求める声もあった。

(メリッサ・J.ペレンソン/Macworld.com)

米国Apple
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提供:Computerworld.jp