Progeny Linuxが廃業

 Debianプロジェクトの創設者でもあるIan Murdock氏によって創設されたLinux企業Progeny社が4月30日に廃業した。現在Progeny社のウェブサイトには、同社の業務停止を知らせる告知の他に情報はない。

 これまでのところ同社の廃業に関する報道はOSNews.comの短い記事のみに留まっており、同記事ではProgenyのメーリングリストに投稿された次のようなメールが引用されている。「誠に残念ながらProgeny Linux Systems社が業務を停止することをお知らせ致します。Progeny Linux Systems社の運営による本メーリングリストは、今夜遅くに閉鎖、運用停止となります。本メーリングリストのアーカイブをご希望の方は直ちにダウンロードを行なってください。よろしくお願い致します」。

 Ian Murdock氏はどうやらすでに同社を去っているようだ。Murdock氏は3月に同氏の個人ブログ上でSun Microsystems社で働く予定であることを述べていた。

 元Progeny社員で現在Linux.comの契約記者であるBruce ByfieldはNewsForgeの2005年の記事において、ドットコムバブルが弾けた後のProgenyの再建の様子(翻訳記事)を記している。Byfieldが記事を執筆した当時、Progenyの前途は輝かしいものに見えた。

 現在われわれはProgenyの(元)社員の人たちと連絡を取ろうと試みており、近いうちにより詳しい情報をあらためて記事にする予定だ。

NewsForge.com 原文