Mozilla、FirefoxにSNS機能を追加するツールを公開――写真やリンクの共有がWebブラウザの基本機能で可能に

 米国Mozilla Corporationは4月5日、同社が開発を手がけるオープンソースのWebブラウザ「Firefox」に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)機能を追加するツール「The Coop」のプロトタイプを公開した。

 The Coopを利用すれば、FireFoxを利用しているユーザーどうしで写真やリンクなどを共有したり、無料動画配信サービスの「YouTube」やブログへの投稿をお互いにチェックしたりすることができる。

 さらにThe Coopでは、顔写真をアイコンとして利用することも可能だ。例えば、友人との間で共有したい写真を写真共有サイトにアップロードするには、デフォルトで表示されている友人の顔写真上に共有したい写真をドラッグ&ドロップするだけでよい。

 Mozillaの製品担当副社長、クリス・ビアード氏はThe Coopについて、「Mozilla Labsで開発が進められているプロジェクトの1つ」とし、「Webブラウザ上で将来利用される“技術の概念”を実証するものとして公開した」と語った。

 また、ビアード氏はThe Coopの今後の展開について、「現在は、SNS機能をWebブラウザにどのような形態で組み込めるかをユーザーに提案している段階だ。The Coopの技術をベースに新しいビジネス・モデルを開発する人がいるかもしれないし、Firefoxのアドオン機能となるかもしれない。The Coop開発プロジェクトがどのように結実することになるかは、現段階ではわからない」と、The Coopがプロトタイプであることを強調した。

 一方、Mozillaの製品管理担当シニア・ディレクター、バジル・ハシェム氏は、「われわれは、既存のWebブラウザにはない機能をユーザーに提供したいと考えている。SNSやコンテンツ共有サービスを利用しているユーザーからThe Coopが支持されるのであれば、Firefoxに搭載することを前向きに検討したい」と語った。

 しかし、The Coopと同様の機能を提供するWebブラウザはすでに存在する。

 ベンチャー企業の米国フロックが提供するWebブラウザ「Flock」は、Firefoxのコードに基づくベータ版で、コンテンツ共有をサポートする機能を提供している。これについてビアード氏は、「The CoopはFlockに対抗するために開発した機能ではない」とコメントした。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)

米国Mozilla Corporation
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提供:Computerworld.jp