100ドルノートPC:OLPCが「一般販売計画なし」と公式発表
NPO「One Laptop per Child」(OLPC)は12日(米国時間)、“100ドルノートパソコン”の一般販売計画はないと公式に発表した。ただし、寄付の形をとることで一般の人が手に入れる仕組みなども検討されており、08年以降に具体化する可能性があるという。
OLPCは、“世界の子供1人ひとりにコンピューターを贈る”ことを目指して米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの提唱で設立されたNPO。「XO」と名付けられた100ドルノートパソコンを開発している。XOの製造は台湾Quanta Computerが担当し、今夏に量産を開始する予定。
発表は、最近、「OLPCが08年の一般向け発売を計画」と一部で報じられたことを受けたもので、これを否定した。OLPCによると、XOは途上国の政府に送って、子供たちに無償で配布するという。同プロジェクトに最初に参加する国は、リビア、アルゼンチン、ブラジル、ナイジェリア、ルワンダ、ウルグアイ。
ただし、一般ユーザーも「2台分の値段で買って1台を手に入れる」(1台分は寄付)ことなど、多くの案が検討、提案されており、08年以降に具体化する可能性はあるとしている。なおOLPCは今月、100ノートパソコンのための寄付を受け付けるOLPC財団を設立する。【高森 郁哉/Infostand】
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