IPA、5月のウイルス・不正アクセスの届出状況、SQLインジェクション攻撃に注意

 情報処理推進機構(IPA、西垣浩司理事長)は6月3日、08年5月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。SQL(Structured Query Language)インジェクションと呼ばれる不正アクセスの被害が多発しており、情報漏えい、ウェブサイトが改ざんの危険性があると注意を促した。

セキュリティ警報:多数のシステムに影響を及ぼすDebian OpenSSLの不具合が発覚

 高名なセキュリティ研究者であり、MetaSploit Projectの創設者でもあるH. D. Moore氏は、DebianパッケージのOpenSSLに隠されていたバグという同氏の発見した最新の研究結果を報告した。Moore氏は今回のバグの発生源を説明すると共に、OpenSSLの生成する鍵に付けられた値がこの不備を悪用することで簡単に予測できてしまう点に注意を喚起している。

Ubuntuだけが生き残ったPwn to Ownコンテスト

 今年も、自称クラッカーたちがCanSecWestカンファレンスで3台のノートPC(それぞれOS X、Ubuntu、Vistaが稼働)を標的として技を競い合った。先週、カナダのバンクーバーで3日間にわたって開かれたこのセキュリティ・カンファレンスは、Mac OS X LeopardとVistaの両マシンのセキュリティが破られるのを尻目に、Ubuntuマシンだけがクラッキングされずに残るという形で幕切れを迎えた。

定期的なアップデートでネット攻撃から身を守る

 オペレーティングシステムについては、パッチを適用して最新の状態を維持することの重要性を誰もが知っている。しかし、アップデートが必要なのはアプリケーションソフトウェアも同じだ。企業がWebの存在価値を高く認め、その背後でコンテンツ管理システム(CMS)のような効果的なツールを使って諸々の管理を行うようになってから、アプリケーションのアップデートはますます重要になっている。残念なことだが、CMSが普及するにつれ、Webサーバ上の機密データを狙う攻撃者がCMSを標的にするようになったからだ。

「Gmail」にゼロデイ攻撃の危険性――メールが盗まれ、攻撃者に転送されるおそれも

 英国のセキュリティ研究団体「GNUCITIZEN」は9月25日、米国Googleが提供するWebメール・サービス「Gmail」に、深刻な脆弱性があると発表した。同脆弱性を悪用すれば、Gmailのハッキングはもちろん、過去に受信した電子メールや、これから受信する電子メールを、攻撃者の受信箱に転送させることも可能だという。