テンプレートやGUIにより設定が容易な統合監視ツール「Zabbix」

図10 日本語化されたWebインターフェイス

 サーバーを監視するためのツールにはさまざまなものがあるが、その1つに「Zabbix」がある。Zabbixはオープンソースで開発されている多機能な監視ツールで、設定を容易に行えるテンプレート機能やWebブラウザ上で操作できるGUIが特徴だ。本記事ではZabbixの概要と、ZabbixによるLinuxサーバーの監視方法について紹介する。

オープンソースの運用管理ツール「Hinemos」でリソースを監視する

図7 「監視」パースペクティブ

 オープンソースの運用管理ツール「Hinemos」にはSNMPクライアント機能が搭載されており、サーバーのCPUやI/Oといったリソースの利用状況を監視できる。今回はHinemos 4.0を使い、サーバーのリソースを監視する方法、そして監視対象が閾値を超えた場合に通知を行う方法について解説する。

Webアプリケーション向けのセキュリティスキャナ「skipfish」を使う

図3 Crawl resultsにはクロールの際に発見された問題点が表示される

 近年では多くの分野でWebアプリケーションが使われるようになり、大量の個人情報や重要な秘密情報を扱うようなアプリケーションも少なくない。そのため、Webアプリケーションも攻撃対象として狙われやすくなっている。今回はWebアプリケーションのセキュリティ対策として、Googleが公開しているセキュリティ調査ツール「skipfish」を使ったセキュリティスキャンを紹介する。

個人リポジトリやファイルアップローダが無料で利用できるSourceForge.JPの「作業部屋」機能を使おう

 SourceForge.JPが提供する「作業部屋」機能では、GitおよびMercurial(Hg)、Subversion(SVN)リポジトリやファイルをアップロードして公開できるファイルマネージャ、チケット、Wikiといったソフトウェア開発を支援するツールを無償で利用できる。今回はこれらの使い方を紹介していこう。

運用管理ツール「Hinemos」によるサーバー死活監視

 サーバーの運用環境において、トラブルがいつ発生するのかを予測することは難しい。そのため、サーバーやそのサーバー上で動作するソフトウェアに問題が発生した際に迅速にそれを知ることができるよう、ツールなどを使ってサーバーを監視するのが一般的だ。このようなツールの1つにNTTデータが開発するオープンソースの運用管理ツール「Hinemos」がある。今回はHinemos 4.0を使ってサーバーの死活監視を行う方法について解説する。

専用ルータと同等の機能を備えるLinuxベースのソフトウェアルーター「Vyatta」を使う

 専用サーバーサービスを使って複数のサーバーを利用している場合や、サーバー上に仮想マシンを複数稼働させてネットワークを構築しているといった場合、仮想的なルーターを利用できると便利なことが多い。本記事では仮想マシン上にインストールして利用できるLinuxベースのソフトウェアルーター「Vyatta」を使い、専用サーバーのネットワーク上にルーターを設置する方法を紹介する。

脆弱性スキャナ「OpenVAS」で実行するセキュリティチェック

 昨今ではソフトウェアに脆弱性が発見されることは珍しくない。そのため、既知の脆弱性についていかに迅速に対処を行うかが重要となっている。本記事では既知の脆弱性を発見するためのツールである脆弱性スキャナ「OpenVAS」を使ったサーバーのセキュリティチェック方法について解説する。

AWS互換APIや外部ツールを利用してOpenStackを操作する

図5 CyberDuck

 OpenStackではRESTベースのAPIを使用してインスタンスやオブジェクトストレージの操作や管理が行える。提供されるAPIは独自のものだけでなくAmazon Web Services(AWS)互換のものもあり、EC2やS3に対応するクライアントなどからの操作が可能だ。本記事では、OpenStackでこのようなAPIを利用する方法や、OpenStackの操作に利用できるツールを紹介する。

はじめてのNode.js:マルチプロセスアプリケーションを作成する

 Node.jsは原則としてシングルスレッドで動作する。そのため、多くのリソースを消費するプログラムでは、リクエストを受信してからレスポンスを返すまでの遅延が大きくなってしまう可能性がある。このような場合、複数のプロセスでプログラムを実行し、リクエストを振り分けることでサーバーのCPUリソースをより効率良く利用できる可能性がある。今回はNode.jsで複数プロセスを利用するための方法を紹介する。

Swiftを使ってクラウドストレージサービスを構築する

 クラウドインフラストラクチャ構築ソフトウェアであるOpenStackには、クラウドストレージシステムを提供する「Swift」というコンポーネントが含まれている。Swiftを利用することで、自動レプリケーションや分散化といった機能を持つクラウドストレージサービスを構築することが可能だ。本記事ではこのSwiftが持つ機能を紹介するとともに、Swiftによるストレージサービスの構築手順を解説する。

はじめてのNode.js:Node.jsアプリケーションのデバッグ

図1 node-inspectorの画面

 Node.jsアプリケーションのデバッグを行う際に、変数の値や実行中の関数、実行した関数の戻り値といったプログラムの内部的な状態を外部から確認することで、デバッグの効率が大幅に向上する。本記事ではこれらを実現できるNode.js組み込みのデバッグ機能や、GUIで操作できるデバッガ「node-inspector」について紹介する。

OpenStackの仮想ネットワーク管理機能「Quantum」の基本的な設定

 OpenStack 2012.2(「Folsom」)で新たに追加された新コンポーネント「Quantum」は、クラウド環境内での仮想ネットワーク作成や管理を行うためのサービスだ。柔軟に仮想ネットワークを作成でき、またネットワーク仮想化に対応したハードウェアとの連携機能も搭載している。今回はこのQuantumの導入方法や、シンプルな仮想ネットワーク環境の構築方法について解説する。

はじめてのNode.js:Node.js内でバイナリデータを扱うための「Buffer」クラス

 JavaScriptの標準規格であるECMA-262においては、ファイルシステムにアクセスするための機能やバイナリデータを処理するための機能については定義されていない。そのためNode.jsでは、ファイルに対する入出力およびファイルシステム操作を行うためのfsモジュールや、バイナリデータを扱うためのBufferクラスが用意されている。本記事では、Bufferクラスを使ったバイナリデータの処理について紹介する。

OpenStackの新機能、Cinderを使う

図1 ボリュームの管理はOpenStack Dashboardからも実行できる

 OpenStack 2012.2(コードネーム「Folsom」)で追加された新たなコンポーネントの1つに、ブロックストレージの管理を行う「Cinder」がある。従来は「Nova」というコンポーネントがこの機能を提供していたが、Folsom以降ではCinderへの移行が進められている。本記事では、LVMおよびNFSと組み合わせてCinderを利用するための基本的な設定やその使い方を紹介する。

ポートスキャンツール「Nmap」を使ったセキュリティチェック

ポートスキャンツール「Nmap」を使ったセキュリティチェック アイコン

 サーバーの基本的なセキュリティ対策の1つとして重要なのが、ネットワーク内のどのマシンがどのポートでサービスを提供しているのかを把握することだ。このために有用なのが、ポートスキャナと呼ばれるツールだ。本記事ではポートスキャナとして有名な「Nmap」というソフトウェアを使用し、ポートスキャンを行う方法について解説する。

お名前.com VPSでの安価な負荷分散運用とスナップショット&バックアップ

お名前.com VPS(KVM)ではOS稼働イメージのバックアップ機能として、昨年の11月にスナップショット機能が追加された。これによって実運用でのバックアップや利用方法にも広がりが出てきた。本記事では、実運用で多いと思われる複数台構成例をベースに、レンタルDNSを利用したラウンドロビン構成と、スナップショット機能とLVMスナップショットを使ったVPSのバックアップの一連の手順を解説していく。

VPSでも高解像度&Xクライアントをローカル描画でGUI環境を徹底活用

お名前.comのVPS(KVM)では2012年10月からvmvgaドライバに対応し、仮想マシン上のサーバーサービスでも高解像度環境が利用できるようになった。一般にVPSサービスを活用する場合、WebブラウザベースのコンソールやSSH経由のターミナルで操作する場合が多く、これまではX Window SystemのGUIを使うことを想定していないユーザーも多かっただろう。一方でGUIを使える場面はいくつかあり、設定ツールなどによってはGUIで操作したい、もしくはGUI操作を前提に作られてしまっているものもある。ここでは、vmvgaドライバを利用した高解像度X環境の利用と、Windows上のPC Xサーバーを利用したWebブラウザ上のphpMyAdmin管理画面をローカル接続に限定する、2つの活用方法について解説していく。