BSD派生ディストリビューション全体に影響しうるライセンス問題の発覚

FreeBSDカーネルにGentoo Linuxのデザインコンセプトを組み合わせるという構想のGentoo/FreeBSDプロジェクトは現在、非常に微妙な立場に追いやられている。すべての発端は、同プロジェクトのメイン開発者であるDiego “Flameeyes” Pettenò氏がlibkvmライブラリとstart-stop-daemonに関する作業を進めている際に、1つのライセンス問題の存在に気づいた事であった。Pettenò氏の説明するところでは、その問題は同氏のプロジェクトに大幅な制限を課す可能性のみならず、その他すべてのBSD派生プロジェクトにも影響を及ぼす危険性すら秘めていると言うのだ。

iXsystemsはなぜPC-BSDを買収したのか

PC-BSDは使いやすいパッケージの裏にFreeBSDカーネルの安定性を秘めたデスクトップ指向のディストリビューションだ。グラフィカルなシステム・インストーラとポイントアンドクリック式のPBIパッケージ管理システムが、BSDベースのオペレーティングシステムを使ったことのないユーザを引き込んできた。今週、このプロジェクトがiXsystemsに買収された。iXsystemsはハイエンドなエンタープライズ・ハードウェア・ソリューション・プロバイダである。コミュニティはこの動きに疑念を表明しているが、PC-BSDとiXsystemsの開発者たちは、この提携はディストリビューションを前進させるだけだと言っている。

OpenBSDをVMware Serverにインストールする裏技

多くの人間は、趣味として何かのコレクションに手を染めているものだ。私の場合は、コンピュータの収集である。長年にわたるコレクションの充実と共に、私のリビングルームはデータセンタのごとき様相を呈してきた。そしてVMware Serverがフリー化(無料の意味のフリー)されたのを契機に思い至ったのは、手元にあるサーバおよび開発ボックスの一群を仮想マシン(VM)に移動させる必要性だ。ところが、手元のサーバの大半はOpenBSDで動かしているのだが、VMwareでこのオペレーティングシステムは正式にサポートされていないのである。工場出荷状態のままのVMwareでは、OpenBSD VMを正常にシャットダウンすることができず、単純にVMを終了させるだけなので、データが損傷してしまうのだ。しかし私は、ごく簡単な変更を施すことで、この問題を回避することに成功した。以下は、OpenBSDをゲストOSとしてVMware Serverにインストールする具体的な手順だが、うまくいけば他のVMware製品にも適用できるかもしれない。

コミュニティセンタで活躍するPC-BSD

私は非営利のコミュニティセンタでITディレクタを務めている関係上、いつも様々な苦労に見舞われているが、最大の問題は予算がないことだ。そうした現実を反映するかのように、私達のセンタは機能的に見劣りする旧式のコンピュータで溢れている。当然の帰結として私は、フリーで操作性に優れたオープンソースソフトウェアを常に探し回っている。そのような状況の中、私が標準のオペレーティングシステムとして選択したのが、旧式マシンでも優れたパフォーマンスを発揮してくれるPC-BSDであった。

FreeNASサーバの調査

オープンソースのNASサーバであるFreeNASを使えば、PCをネットワーク接続のストレージサーバに変身させることができる。FreeBSDとSamba、それにPHPに基づくFreeNASは、さまざまなソフトウェアRAIDモデルとWebユーザインタフェースをサポートするオペレーティングシステムを備えている。WindowsコンピュータやApple Macintoshのほか、FTP、SSH、およびネットワークファイルシステム(NFS)からのアクセスに対応し、ハードディスクまたはリムーバブルメディア上に置かれるプログラム容量は16MB足らずだ。