「Firefox 105」が公開

 Mozillaは9月20日、オープンソースのWebブラウザの最新版「Firefox 105.0」を公開した。小規模な強化や改善が複数加わっている。

 Firefox 105は8月末に公開されたバージョン104に続く最新版。デスクトップ版(Windows、Linux、macOS)とモバイル(Android、iOS)が揃って公開された。

 デスクトップ版では、印刷プレビュー画面で表示しているページ(現在のページ)のみを印刷するオプションが加わった。  サードパーティのコンテキストで分割されたサービスワーカーを使用できるようになった。サードパーティのiframeでサービスワーカーを登録すると、トップレベルドメイン下でパーティションされる。array.includesとarray.indexOfを最適化したSIMDバージョンに置き換えることで、大規模なリストからアイテムを検索する性能が2倍以上高速になった。また、User Timing L3仕様のサポートも加わった。performance.markと performance.measureの両メソッドの引数に、開始時刻、終了時刻、継続時間などの引数オプションが加わった。

 Windows版では、タッチパッドのスワイプ(2本指)により履歴を進める/戻すが有効となった。macOSでのパッドスクロールも強化した。Linuxでは、メモリ処理を改善し、メモリの不足の可能性が低くなるなどの改善につながっているという。WindowsとWeb WorkerでオフスクリーンでレンダリングできるOffscreen Canvas DOM APIのサポートも強化した。このほか、不具合の修正なども加わっている。

 モバイル版ではAndroid版はインターフェイスフォントがアップデートされ、Androidデフォルトフォントを使うようになった。iOSは、ホームページのパフォーマンスとレイアウトが強化されている。Firefox 105はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/