「MariaDB 10.8.4」が公開

 The MariaDB Foundationは8月15日、オープンソースのリレーショナルデータベースの最新版となる「MariaDB 10.8.4」を公開した。

 MariaDBは、オープンソースのRDBMSであるMySQLのオリジナルコードを作成したMichael “Monty” Widenius氏らが、MySQLのフォークとして2009年に立ち上げたプロジェクト。開発母体はフィンランドMariaDB。

 MariaDB 10.8.4は2021年12月に公開されたMariaDB 10.8の最新安定版。5月に公開されたバージョン10.8.3に続くリリースとなる。ストレージエンジンのInnoDB、クラスタのGalera、レプリケーション、オプティマイザなどで強化が加わった。例えばInnoDBでは、ALTER TABLE、ALTER TABLE IMPORT TABLESPACE、FULLTEXTなどで強化や修正が加わった。クラッシュにつながる修正も加わっており、パフォーマンスも改善した。

 オプティマイザではバージョン10.3にアップグレード以降、全てのパーティションを使用できるようになった。これらに加え、CVE-2022-32082のdict0dict.ccのtable->get_ref_count() == 0でのアサーションの失敗など、6件のCVE識別子を持つ脆弱性が修正されている。また、JSON_EXTRACTのクラッシュにつながる不具合など、バグも修正した。開発チームは合わせて、10.7系(MariaDB 10.7.5)、10.6系(MariaDB 10.6.9)、10.5系(MariaDB 10.5.17)、10.4系(MariaDB 10.4.36)、10.3系(MariaDB 10.3.36)についても最新版を公開している。

The MariaDB Foundation
https://mariadb.org