「Go 1.19」 が登場
Google(米Alphabet)のGo言語開発チームは8月2日、最新版となる「Go 1.19」 を公開した。
GoはPythonのような動的言語の開発スピードとC/C++のようなコンパイル言語の安定性を併せ持つことを目標とするプログラミング言語。強い静的型付け、並行性の内蔵、堅牢な標準ライブラリなどの特徴を備える。Go 1.19は3月に公開されたGo 1.18に続く最新版。言語では、メソッド宣言における型パラメーターのスコープで小規模な修正が加わった。既存のプログラムへの影響はなしとしている。
メモリモデルを見直し、C/C++、Java、JavaScript、Rust、Swiftで使われるメモリモデルとの連携を進めた。Goが提供するのはシーケンシャルに一貫性のあるアトミックのみで、他の言語でみられるような緩いフォームはないとしている。合わせて、sync/atomicパッケージで、atomic.Int64などアトミック値に簡単に使える新しい型も導入した。Docコメントで、リンク、リストのサポートが加わり、見出しのシンタックスをサポートした。これによりユーザーはより明確で、ナビゲーションしやすいDocコメントを作成できるとしている。
ガベージコレクタで、ソフトメモリの制限をサポートした。この機能は、メモリが割り当てられたコンテナで効率良くGoプログラムを動かす最適化において有用としている。LoongArch/Linuxのサポートが加わり、riscv64のサポートも強化した。この他にも、多数の細かな強化が加わっている。