「Rust 1.62」が公開
プログラミング言語Rust開発チームは6月30日、最新版となる「Rust 1.62.0」を公開した。
Rust 1.62は5月に公開されたバージョン1.61に続く最新安定版。コマンドラインから直接新しい依存性を付加できるcargo addコマンドが加わった。機能やバージョンの特定が可能で、既存の依存性を修正できるという。
Linuxの標準ライブラリを強化し、これまでpthreadsをベースとしていたMutex、Condvar、RwLockの各実装が、futexベースの実装になった。軽量、追加の割り当てを必要としない、ロックなどの特徴があるという。
デフォルトのバリアントを特定時に、列挙型で#[derive(Default)]を使用できるようになった。x86_64-unknown-noneターゲットがTier 2に昇格し、Rustupでインストールできるようになった。x86_64ターゲット向けのOSレスバイナリの構築が容易になる。bool::then_some、f32::total_cmp、f64::total_cmpなどのAPIが安定扱いとなった。このほかにも、多数の機能強化が加わっている。