「Rust 1.61」が公開
プログラミング言語「Rust」の開発チームは5月19日、最新版となる「Rust 1.61.0」を公開した。
Rustは並列、高速、安全性を特徴とするプログラミング言語。Mozillaが立ち上げ、2021年より非営利組織Rust Foundationを母体とする。 Rust 1.61は4月に公開されたバージョン1.60に続く最新版。
main関数で、Terminationトレイトとより汎用なExitCode型が安定扱いとなり、カスタムの終了コードを返すことができるようになった。 const関数を強化した。fnポインタの処理を改善し、作成、パス、キャストが可能となった。インタープリタ向けのコンパイル時関数テーブルの構築に利用できるとしている。
このほか、const関数の汎用パラメーターでトレイトバウンドを書くことができるようになった。トレイトオブジェクトdyn Traitも扱うことができるようになった。APIでは、Pin::static_mut、Pin::static_ref、Vec::retain_mutなどが安定扱いとなった。この他にも細かな機能が加わっている。
