「Rust 1.60」が公開

 プログラミング言語「Rust」を開発するRust teamは4月7日、最新版となる「Rust 1.60.0」公開を発表した。

 Rust 1.60は2月に公開されたRust 1.59に続くリリースとなる。LLVMベースのコードカバレッジが安定扱いとなった。-Cinstrument-coverageでコードを再構築時にコードカバレッジを測定できる。Cargoでは、ビルドの処理時間情報を収集できる–timingsが安定扱いとなった。Cargoではまた、featuresを強化し名前空間付きのサポートなども加わっている。

 時計の単調挙動のInstantも変更が加わり、Instant::now()へのオーバーヘッドを引き起こしたりパニックを起こさないようになった。バグにより無効化されていたインクリメンタルコンパイルが再び有効となった。また、LLVMのサポートがバージョン14となった。

 このほかにも言語やコンパイラ、Cargoなどで多数の強化が加わったほか、20以上のAPIが安定化されている。

Rust
https://www.rust-lang.org/ja