LINEがASFのシルバースポンサーに就任

 LINEが3月、Apache Software Foundation(ASF)のシルバースポンサーに就任した。日本企業として唯一のASFスポンサーとなる。

 Apache HTTP Serverなど300以上のトップレベルプロジェクトを含む350以上のプロジェクトとイニシアチブを抱えるオープンソース支援団体。Apache Committerは8200人以上、コード貢献者は4万9000人以上おり、コミュニティに関与する人数は64万人。ASF傘下のソフトウェアはApache License 2で公開されており、その規模は220億ドル以上と見積もっている。

 LINEはすでに、「Apache Hadoop」「Apache Iceberg」「Apache Kafka」「Apache HBase」などのASFプロジェクトを活用し、開発者によるコミットもおこなっている。LINEはスポンサーについて、「LINEグループでは多くのサービスでオープンソースを使用している」とし、「オープンソースコミュニティの一員として、この巨大なエコシステムを維持することに責任を感じ、そのエコシステムと共生するために努力を続けていく」とコメントしている。2021年、95人の同社のエンジニアがGitHubで年間10件以上のコミットをおこなったという。

 ASFはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4段階のスポンサー制度を導入している。LINEが就任するシルバーは年間2万5000ドルの寄付金が条件となり、LINEの他には米Aetna、中国Alibaba Cloud Comuputing、米Capital One、米Comcast、中国Didi Chuxing、Red Hat(米IBM)、米Replicated、仏Talend、米Targetの9社が名を連ねる。他のスポンサーレベルを含め、日本企業としては唯一のASFスポンサーとなる。

 LINEは現時点でASFのほか、Prettier、Bootstrap、Vue.js、Huskyの4つのオープンソースプロジェクトでスポンサーとなっている。

LINE
https://linecorp.com/ja/
Apache Software Foundation(ASF)
https://www.apache.org