「Java 8」の人気は健在、マイクロサービスの受け入れも進むーーJava開発者レポート

 Java開発では今でも「Java 8」が最も多く用いられており、マイクロサービスへの移行も進んでいるーーPerforceの年次Java開発者調査「2022 Java Developer Productivity Report」で明らかになった。

 Java Developer Productivity Reportは、Java開発者の生産性として、ツール、技術、トレンドなどについて調べる年次調査。今年は10年目で2021年10月〜2022年1月に実施し、約880人の回答者が参加した。

 メインアプリケーションで利用しているJDKプログラミング言語については、37%が「Java 8」と回答した。次いで「Java 11」(29%)、「Java 12以上」(12%)だった。Java 8、Java 11は長期サポート版で、それぞれ2014年、2018年に公開されている。  アップグレードについては、「今後6ヶ月内にJDK 17にアップグレードする計画」と回答した開発者は37%、「6〜12ヶ月」は25%だった。JDKアップグレードで考慮する要素については、「LTS」が最も多く25%がこれを上げた。次いで、「セキュリティ」(23%)、「パフォーマンス」(20%)と続いた。

 JRE/JDKディストリビューションは、「Oracle Java」が最多で36%、「OpenJDK」(27%)、「AdoptOpenJSK/Adoptium」(16%)と続いている。  今年は、Javaアプリケーションのビルド、コミット、デプロイ時間とマイクロサービスとCI/CDにフォーカスした調査も行った。CI/CDを利用している開発者のうち、42%がビルドコンパイルの時間が5分以上と回答した。大企業では、この比率は58%に増えるという。このようなことから、マイクロサービスとCI/CDを受け入れるにあたって、リデプロイとコミットの待ち時間などの摩擦があると指摘している。

 マイクロサービスについては、「完全にマイクロサービスベースのアプリケーションに移行している」という回答は44%、「マイクロサービスに移行中」も44%だった。使用しているアプリケーションフレームワークは、「Spring Boot」が74%だった。  マイクロサービスベースのアプリケーションの影響として、61%が12ヶ月以内に起動時間の改善を経験したと回答、このうち14%は50%以上改善したと報告している。

「2022 Java Developer Productivity Report」
https://www.jrebel.com/blog/2022-java-report-overview#download-full-report