「Git 2.35」が公開

 分散バージョン管理システム「Git」開発チームは1月24日、最新版となる「Git 2.35」を公開した。 Git 2.35は2021年11月に公開されたGit 2.34に続く最新版。

 変更を退避するサブコマンドgit stashに、”–staged”モードがオプションとして加わった。ステージングエリアで変更を退避できるもので、新しいコミットを作成せずに新しいエントリーを書き込むgit commitのようなものとなる。その後、git stash popで変更を復旧させることができる。  カラーパレットに”default”と”reset”が加わり、GNU grepと合致するようになった。  SSH署名サポートを強化し、ssh-接頭辞を持たないキータイプとして文字のキーを特定できるようになった。OpenSSHのvalid-beforeとvalid-afterもサポートした。  マージコンフリクト対応で、merge.conflictStyle設定でmergeに加えてdiff3をサポートした。  git applyでは、”–allow-empty”オプションの付いたパッチがない場合はメッセージを無視するようになった。コマンドライン操作時に”–quiet”オプションを受け入れるようになった。

 性能も強化し、”git send-email”オプションのコマンドライン操作がコマンドと同期するようになるなどの調整が施された。テストフレームワークも強化し、テストワークフローでは、TravisCTのサポートが削除された。  このほかにも多数の細かな強化が加わっている。

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