OINが特許訴訟リスクから保護するLinux Systemを拡大、.NETなどが加わる

 オープンソースソフトウェアを特許訴訟から保護するコンソーシアムThe Open Invention Network(OIN)は1月18日(米国時間)、Linux Systemの定義を拡大し、Microsoftの.NET、Flutter、Istio、Prometheusなどが加わった。

 Open Invention Network(OIN)はLinuxなどのオープンソースソフトウェアを特許リスクから保護し、オープンなイノベーションを推進することを目的とした非営利団体。クロスライセンスにより参加企業はロイヤリティフリーでLinux Systemを特許訴訟のリスクなしに利用できる。参加企業は2600社以上で、世界最大規模の特許不可侵コミュニティとしている。この中には設立メンバーである米IBM、ソニーなども含まれる。2018年には米Microsoftも参加した。

 OINではLinuxの技術革新に合わせて特許訴訟から保護するLinux Systemの定義を見直し、保護対象のソフトウェアパッケージやライブラリを適宜拡大している。今回は9回目の見直しになる。

 今回、.Net、Flutter、Istio、Prometheusの他、Helm、ONNX、tvm、Notary、Nix、OpenEmbedded、CoreOS、uClibc-ng、mbed-tls、musl、SPDX、AGL Services、OVN、FuseSoc、Verilator、Flutter、Jasmine、Weex、NodeRED、Eclipse Paho、Californium、Cyclone、Wakaamaなど、合計337のソフトウェアパッケージが加わった。これにより、保護対象のソフトウェアパッケージは合計3730件になった。

The Open Invention Network(OIN)
https://www.openinventionnetwork.com/