Qtが「Qt Digital Advertising 1.0」発表、クロスプラットフォームアプリのマネタイズ支援

 フィンランドThe Qt Companyは1月18日、広告プラットフォーム「Qt Digital Advertising 1.0」を発表した。開発者はこれを使って、Qtベースのクロスプラットフォームアプリケーションに広告キャンペーンを統合できるという。

 Qt Digital AdvertisingはQtが開発した広告プラットフォームで、開発者は自分のアプリケーションを専用のSupply Side Platform(SSP)に接続できる。アプリケーション上で広告キャンペーンの管理と運用が可能になるため、マネタイズを支援できるとしている。

 Qtフレームワークでモバイル向けとデスクトップアプリケーション使う開発者のギャップを埋めることにフォーカスし、広告を容易に統合できるようにした。クロスプラットフォームでアプリケーションを利用するユースケースに対して、広告キャンペーンを展開できる。中でも、IoT分野で、これまでにはない新しいビジネスモデルの構築につなげることができる、と期待を見せている。

 Qt Digital Advertisingは、Qtメンテナンスツールインスタンスからインストールできるプラグインとして提供する。Qtはバージョン5.15以上で利用でき、Qt Design Studioで設定できる。合わせて、Qt Creatorを併用することを推奨している。  バージョン1.0をリリースしたことを受け、2022年は広告開発ワークフローを簡素化、高速化するツールの開発と提供、パートナーの追加などに注力していくとしている。

The Qt Company
https://www.qt.io