米Microsoft、「TypeScript 4.5」を公開

 米Microsoftのプログラミング言語「TypeScript」開発チームは11月17日、最新版となる「TypeScript 4.5」の公開を発表した。

 TypeScriptはJavaScriptをベースに静的型付けを加えたプログラミング言語。Microsoftが開発し、Apache License 2の下で公開している。作成したコードはJavaScriptにコンパイルして任意のWebブラウザ、Node.js、アプリなどJavaScriptが動くところならどこでも実行できる。  TypeScript 4.5は8月に公開されたバージョン4.4に続く最新版。

 Awaited型を導入した。async関数でawaitのようなオペレーションのモデルができる。JavaScriptのビルドインであるPromise.allなどの既存のAPIモデリングで便利な機能という。宣言ファイル(.d.tsファイル)で、@type/サポートに類似した方法で特定のビルトインlibを上書きする仕組みが加わった。読み込み時間の改善では、これまではLinuxのみでサポートしていたNode.jsのrealpathSync.nativeが、全てのOSで活用できるようになった。これにより、Windows上での一部のコードベースの速度が5〜13%改善するという。

 JSX属性向けに2種類のSnippet completionsが加わった。このほか多数の機能が強化されている。  なお、当初予定されていたNode.js 12におけるECMAScriptモジュールのサポートは、延期となった。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org