AVIFをサポートした「Firefox 93.0」が登場
Mozillaは10月5日、オープンソースのWebブラウザ最新版となる「Firefox 93.0」を公開した。AVIF(AV1 Image File Format)のサポート、安全ではないダウンロードからの保護機能などが特徴となる。
Firefox 93は9月に公開されたFirefox 92に続く最新版。AV1動画コーデックをベースとするAVIF(AV1 Image File Format)画像フォーマットをサポートした。Alliance for Open Media(AOMedia)が開発するロイヤリティーフリーの技術で、既存の画像フォーマットと比較して省帯域で軽量。Google Chromeではバージョン85で対応済み。PDFビューアで、XFAベースのフォームなど使用できるフォームを拡大した。安全なHTTPSページ上のHTTPなど、安全ではない通信を使っている場合にファイルのダウンロードができなくなった。サンドボックス化されたiframesでのダウンロードについても、悪意あるコンテンツがドライブ・バイ・ダウンロードを行う可能性があることから遮断する。
WIndows版で、利用可能なシステムメモリが低い場合は、過去のアクセス時間、メモリの使用などの情報をベースに自動でアンロードするようになった。これにより、メモリ不足でのFirefoxのクラッシュを防ぐという。macOS向けでは、マウントされた.dmgファイルから起動している場合インストールの完了を促すプロンプトを表示するようになった。
プライバシー関連では、プライベートブラウジングモードと厳格なトラッキング防止(Strict Tracking Protection)で、トラッキングスクリプトをブロックしたままページを読み込むSmartBlockがバージョン3.0となり、Google Analyticsスクリプトの置き換えを改善し、Optimizely、Criteo、Amazon TAM、Google広告のスクリプトなどもサポートした。このほか開発関連でも強化が加わった。セキュリティ関連の修正も加わっている。