「Electron 15」が公開、暗号化APIを導入

 クロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワーク「Electron」の開発チームは9月21日、最新版「Electron 15.0.0」を公開した。

 ElectronはGitHub(米Microsoft)が開発しオープンソースとして公開するアプリケーションフレームワーク。Node.jsとChromiumをベースとし、JavaScript、HTML、CSSでクロスプラットフォームアプリケーション(Mac、Windows、Linux)を構築できる。プロジェクトはOpenJS Foundationの下で運営されており、ライセンスはMIT Lincese。Electron 15は8月末に公開されたバージョン14に続く最新版。14公開時に明らかにしていた新しいリリースサイクル(8週間おきにメジャーリリースを公開)に基づいて公開される初のバージョンとなる。

 Chromiumはバージョン94に、V8は9.4に、Node.jsは16.5.0にアップグレードした。文字列暗号化のAPIであるsafeStorageが加わった。ローカルディスクにあるデータを保護するもので、文字列の暗号化と解読などを行う。バージョン14でtrueになっていたnativeWindowOpenが、実験扱いからデフォルトで有効となった。フレームがページ内に作成されたら放出する’frame-created’イベントがWebContentsに加わり、フレームのドキュメントの準備ができたら放出する’dom-ready’ イベントがWebFrameMainに加わった。また、イメージのアニメーションを制御するimageAnimationPolicyが加わった。

 このほかにも、多数の細かな機能強化、バグの修正が加わっている。

Electron
https://www.electronjs.org