「GNOME 41」が公開
The GNOME Projectは9月23日、デスクトップ環境の最新版となる「GNOME 41」を公開した。マルチタスク、電力設定、Softwareアプリなどが強化され、パフォーマンスも改善した。
GNOMEは3月と9月のリリースサイクルを導入しており、GNOME 41は3月に公開されたGNOME 40に続く最新版。38言語で利用できるが、現時点で日本語はない。
パワーモードでは、性能と消費電力のバランスをとったBalanced、パフォーマンス重視のPerformance、電力効率重視のPower Saverと3種類の設定を用意し、System Statusメニューから使い分けることができる。なお、Performanceモードはハードウェア側でサポートしていることが条件となる。Softwareアプリの外観が新しくなり、exploreビューのアップデートと新しいカテゴリ分類により、アプリのブラウズと発見が容易になった。このほか、全てのパーツで改善が図られ、不具合も多数修正した。新しくマルチタスク設定パネルが加わった。ウィンドウ管理とワークスペースオプションが加わり、メイン画面だけではなく全てのディスプレイでワークスペースを表示するなどのことが可能になった。
リモートデスクトップクライアントのConnectionsが加わった。これまでBoxesにあったリモートデスクトップ機能を置き換えるもので、他のデスクトップに接続できる。VNCとRDP接続もサポートしている。これらに加えて、Mobile Network設定パネル、Musicアプリ、Calendarアプリ、そして性能なども強化した。
開発者向けでは、GTK 4.2と4.4をサポート、GTK 4むけのGLレンダラーであるNGLのデフォルト化などが変更点となる。GNOME IDE(統合開発環境)のBuilderも強化した。このほかにも、ドキュメンテーションの改善、デザインドキュメンテーションでのHuman Interface Guidelinesの追加なども加わっている。
GNOME
https://www.gnome.org