Java向けWebフレームワークの「Vaadin 21」が公開
フィンランドVaadinは9月8日、Java向けアプリ開発プラットフォームの最新版となる「Vaadin 21」を公開した。
Vaadinはエンタープライズ向けのWebアプリを構築するためのフレームワーク。安全で信頼性のあるアプリに必要なコンポーネント、フレームワーク、ツールを備えており、Javaだけでなく、TypeScriptとJavaバックエンドの組み合わせも可能。 Vaadin 21は、6月に公開したバージョン20に続く最新版。
JavaバックエンドとJava UIのフレームワークである「Flow Framework」でSpring Securityの設定を支援するSpring Security Helperが加わった。JavaバックエンドとTypeScript UIの「Fusion Framework」では、バージョン20で導入済み。
Flowではまた、プレゼンスをリアルタイムで示すPresenceManager APIを強化し、ユーザーのプレゼンスをトピック内に設定するCollaboration Engine APIが加わった。プレゼンスのあるユーザーを追跡して変化があればリアクトできる。ユーザーのプレゼンスに関するトピックデータの管理が簡単になり、コラボレーション機能を持つカスタムコンポーネントを容易に作成できるとしている。
Fusionでは、TypeScriptコードの生成でNullableを変更した。これまではTypeScriptで必要とする全てのJavaの型が生成されていたが、任意のnullable型に対してTypeScriptが定義されていない値を有効にすることがオプションとなった。
コンポーネント側では、チャートをSVGイメージデータとして出力できるようになった。 このほかにも、細かな強化が加わっている。
Vaadin
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