米Microsoft、TypeScript 4.4」を公開

 米Microsoftのプログラミング言語「TypeScript」の開発チームは8月26日、最新安定版となる「TypeScript 4.4」公開を発表した。

 TypeScriptは、JavaScriptをベースに静的型付けなどの機能を追加したプログラミング言語。Microsoftが開発し、Apache License 2の下で公開している。作成したコードはJavaScriptにコンパイルして任意のWebブラウザ、Node.js、アプリなどJavaScriptが動くところならどこでも実行できる。 TypeScript 4.2は2020年8月に公開された4系の最新版となる。

 コントロールフロー解析として条件式での型チェックを絞り込むtype guardの適用範囲を拡大し、定数値をテストしていることを理解したらtype guardがconst、またはreadonlyプロパティなどで運用している場合に機能するようになった。全てのプロパティが一定の型を持つオブジェクトを記述するインデックスシグネチャで、シンボルとテンプレートの文字列もキーの型として利用できるようになった。Catch文の変数のデフォルトををanyからunknownにするフラグ–useUnknownInCatchVariablesが加わった。–strictファミリーオプションの下で有効となり、–strictを使ってコードのチェックが可能になる。

 このほかにも多数の強化が加わっている。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org