「Go 1.17」が公開
プログラミング言語「Go」の開発チームは8月16日、最新版となる「Go 1.17」の公開を発表した。
GoはGoogle(米Alphabet傘下)が開発するプログラミング言語。強い静的型付けを特徴とし、Pythonのような動的言語の開発スピードとC/C++のようなコンパイル言語の安定性を併せ持つことを目指す。Go 1.17は2月に公開されたGo 1.16に続く最新版。
コンパイラを改善し、レジスタを使った関数の呼び出しが可能となった。これにより約5%の性能改善が図れるほか、バイナリサイズも2%(amd64プラットフォームの場合)ほど縮小できるとしている。今後、他のプラットフォームにもサポートを拡大する計画だ。
64ビットARM/Windowsのサポートが加わった。macOSは10.13(High Sierra)以降となり、64ビットMIPS/OpenBSDのサポートも加わった。Goコマンドでは、go.modファイルでgo 1.17以上を特定するモジュールが含むモジュールグラフが、他のgo 1.17モジュールの直近の依存関係のみとなった。これにより、go.modファイルのダウンロードと読み込みが不要となり、開発を効率化できるとしている。言語そのものにも、3つの小型の変更が加わった。unsafeパッケージに関するものが2件、もう1件は言語の型変換ルールの拡張の変更。
このほかにも、crypto/x509の認証強化、URLクエリパーシングの変更などが加わり、バグや不具合も修正した。Go 1.17はプロジェクトのWebサイトより入手できる。