「Thunderbird 91.0」が公開、Apple Siliconをサポート

 MozillaのThunderbird開発チームは8月11日、オープンソースの電子メールクライアントの最新版「Thunderbird 91.0」を公開した。Apple Siliconのサポートなどの機能が加わっている。

 Thunderbird 91.0は2020年7月に公開されたThunderbird 78.0に続く最新のメジャーリリース。

 Apple Silicon CPUを搭載したmacOSデバイスのネイティブサポートが加わった。また、デフォルトでマルチプロセス技術Electrolysis(e10s)モードで動作するようになった。 ユーザーインターフェイス側では、添付のインターフェイスが新しくなった。PDF.jsビューワーが加わり、マルチメッセージビューでQuick Findが使えるようになった。CardDAVアドレス帳をサポートし、ユーザー情報に基づき自動で検出するようになった。また、Outlook Contactsにアクセスできるようになった。

 カレンダー側でも多数の強化が加わった。リモートカレンダーの自動検出のサポート、ダブルクリックによる.icsファイルの開示サポートなどが加わっている。OpenPGPのサポートを強化した。マスターパスワードがプライマリパスワードとなり、デフォルトのIRCチャットサーバーはFreenodeからlibera.chatに変更された。

 このほかにも、多数の細かな強化や機能改善が加わっている。Thunderbird 91.0はWindows(7以降)、macOS(10.12以降)、Linux(GTK +3.14以降)に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Thunderbird
https://www.thunderbird.net