「Eclipse Temurin Java SE」公開、Eclipse Adoptiumプロジェクト初のリリース

 Eclipse Adoptiumチームは8月2日、初のリリースとなる「Eclipse Temurin Java SE」バイナリの公開を発表した。Java SE 8/11/16をサポートし、Linux、macOS、Windowsで利用できる。

 Eclipse Adoptiumは、事前構築されたOpenJSKバイナリ。Java SE TCK検証済みで、高性能、エンタープライズ級、クロスプラットフォームなどの特徴を備える。JVM Ecosystem Reportによると運用環境で利用されているものとして最も使われているOpenJDKビルドという。元々は、OpenJDK向けのオープンで再現可能なビルド・テストシステムを開発する目的で米Red Hat(当時)、米IBM、米Microsoftらが2017年に立ち上げたThe AdoptOpenJDK projectを起源とする。AdoptOpenJDKは2020年にEclipseに統合してEclipse Adoptiumとなり、3月にはAdoptium作業グループが立ち上がっている。

 初のリリースとなるTemurinビルドは、ランタイムバイナリをサポートするコードとプロセスを提供するもので、本リリースはTemurin 8/11/16として、それぞれJava SE 8/11/14をサポートする。米Oracleの「Java SE Technology Compatibility Kit(TCK)」を通過しているほか、Eclipse AQAvitもパスしており相互運用性、品質、性能の面で安心して運用環境で利用できるとしている。

 Eclipse Temurin Java SEバイナリはプロジェクトのWebサイトより入手できる。OSは現時点ではLinux、macOS、Windows(x64)。

Eclipse Adoptium
https://adoptium.net