透明性を約束するFSF、執行ディレクターを公募

 フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は5月27日、執行ディレクターの公募を開始した。

 現在執行ディレクターを務めるJohn Sullivan氏が3月29日に退任を発表しており、今回公募するのはその後継となる。FSFはユーザーが自分のコンピューティングを管理できるという目標を掲げており、執行ディレクターはFSFの”顔”であり、「FSFが継続して課題に取り組むにあたって重要な役割を担う」としている。

 FSFの執行ディレクターはプレジデントと取締役会に報告の義務があり、スタッフの管理、年間予算の策定や財務管理など日常の業務、米マサチューセッツ州ボストンにあるFSFの物理オフィスを統括することなどが任務となる。現在、プレジデントはGeoffrey Knauth氏が務め、取締役会にはKnauth氏、創始者のRichard M. Stallman氏など6人が名を連ねる。なお執行ディレクターは取締役会と兼務できない。勤務地はリモートまたは、FSFがある米マサチューセッツ州ボストンでも良いとしている。

 FSFは、2019年にプレジデントと取締役から退いていた創始者のStallman氏が、3月に取締役に復帰したことで一部から批判を受けていた。批判への対応の一環としてプロセスの透明性を約束している。

Free Software Foundation(FSF)
https://www.fsf.org/