GNUメンテナーと開発者のための組織「GNU Assembly」が誕生
GNUツールの開発者らは4月16日、プロジェクトに関わる人のための組織「GNU Assembly」の立ち上げを発表した。参加プロジェクトとして、GNU Compiler Collection(GCC)、GNU C Library、GNU Guile、GNU Hurdなど32のプロジェクトが並んでいる。
GNU Projectは元々、フリーのOS開発を目的にRichard M. Stallman(RMS)氏が1980年代に立ち上げたプロジェクト。GNU Assemblyとして、GNUプロジェクトの社会的枠組みを構築するアイディアは2011年のミーティングで出されたものの、立ち消えになっていた。しかし2019年にStallman氏がFree Software Foundation(FSF)のプレジデント兼取締役を辞任したことを受けて進展した。当時Stallman氏は、FSFは辞任するがGNU Projectには関わると発表、そこでGNU Projectの貢献者らは共同声明として「Richard Stallmanは全GNUを代表する存在ではない」として異議を唱えていた。GNU Assemblyはそれを受けての組織となり、「”ユーザーの自由のためにハッキング”する全てのGNUパッケージの開発者のコラボレーションの土台を目指す」としている。
すでに2020年に「GNU Social Contract 1.0」として、GNU Projectの中核となるコミットを記し、承認を得た。参加希望者はこのSocial Contractを読んで承認を示し、メーリングリストに参加できる。
The GNU Assembly
https://gnu.tools