米Microsoft、C#6以降の標準化作業をオープンに

 米Microsoftは4月5日、C#6より標準化を.NET Foundationのオープンソースリポジトリで進めることを発表した。C#のオープンソース化をさらに進めるものとなる。

 C#は2000年にMicrosoftが発表したプログラミング言語。言語の仕様はECMAなどの標準化団体を介して標準化されている。すでにC#コンパイラは2014年よりオープンソースとなっている。今回、dotnet/csharpstandardとして、C#の標準化委員会であるECMA-TC49-TG2の作業を、自社が傘下に収めるGitHubでオープンにする。.NET Foundationの下で標準化をオープンにすることで、言語の機能などの標準化の作業が用意になるとしている。言語設計チーム、コンパイラ実装チーム、標準化委員会に簡単に疑問点を尋ねることもできる。

 C#はすでに、言語設計のリポジトリ(dotnet/csharplang)、コンパイラと関連ツールの実装(dotnet/roslyn)の2つのリポジトリを持ち、今回のdotnet/csharpstandardにより、オープン化の取り組みが完成するとしている。今後、dotnet/csharplangリポジトリにあるC#6ドラフト仕様は新しいdotnet/csharpstandardに移動し、dotnet/csharplangとdotnet/docsでの仕様の文言についてのイシューについても、dotnet/csharpstandardに移動する(1〜2ヶ月中で行う)。また、全てのC#6プルリクエストのレビューが終わり、標準化リポジトリにマージされた後に、docs.microsoft.comのC#仕様は標準化委員会のバージョンに置き換える。

 提案についてはECMA C#標準化委員会であるTC-49-TG2が引き続き担当するが、.NET Foundationの下でオープンに作業が進むことから、標準化の成果がわかるとしている。

米Microsoft
https://www.microsoft.com
dotnet/csharpstandard
https://github.com/dotnet/csharpstandard