Webフレームワーク「Django 3.2」が公開、LTSリリース

 Webアプリケーションフレームワーク「Django」の開発チームは4月6日、最新版となる「Django 3.2」を公開した。今後3年間セキュリティ修正を続ける長期サポート(LTS)リリースとなる。

 DjangoはPythonベースのWebアプリケーションフレームワーク。生産性、拡張性、安全性などを特徴とし、開発者はアプリケーションの作成にフォーカスできる。Django 3.2は2020年8月に公開されたバージョン3.1に続く最新版。Pythonはバージョン3.6/3.7/3.8/3.9をサポートする。2021年12月まで重要なバグの修正を行い、その後は2024年春までセキュリティ修正を行うLTSとなる。

 アプリケーション設定で、AppConfigの自動検出機能が加わった。これによりプラグインするアプリケーションの設定が容易になった。なお、AppConfig自動検出の導入によりdefault_app_configは不要になるため、非推奨となった。自動生成されたプライマリキーの型をカスタマイズできるようになった。DEFAULT_AUTO_FIELD設定とAppConfig.default_auto_field属性からプライマリキーの型を制御できる。将来的にはDEFAULT_AUTO_FIELDのデフォルト値はBigAutoFieldに変更する計画で、本バージョンより移行を進める。DEFAULT_AUTO_FIELDのデフォルト値はAutoFieldに設定されているが、DEFAULT_AUTO_FIELDで生成する新しいプロジェクトはBigAutoFieldに設定される。また、AppConfig.default_auto_fieldで生成する新しいアプリもBigAutoFieldに設定されるという。

 位置引数*expressionsが加わり、expressionsとDatabase Functionsで関数インデックスを作成できるようになった。新しいデコレーターとしてdisplay()、action() が加わった。Pythonのmemcachedクライアント「pymemcache」のサポートが加わった。使用には、pymemcache 3.4.0以上が必要。

 このほかにも多数の細かな機能が加わっている。

Django
https://www.djangoproject.com