米MS、Java11互換Javaディストリビューション「Microsoft Build of OpenJDK」プレビュー公開
米Microsoftは4月6日、Java11のバイナリを含む「Microsoft Build of OpenJDK」をプレビュー公開したことを発表した。OpenJDKの長期サポート版(LTS)ディストリビューションとなり、2024年までJava11をサポートする。
Microsoft Build of OpenJDKは、MicrosoftのOpenJDKディストリビューション。OpenJDKソースコードをベースに構築したもので、 OpenJDKディストリビューションのドロップインリプレースと位置付けている。プレビュー版では、OpenJDK 11.0.10+9が土台で、x64サーバーおよびデスクトップ環境(Windows、Linux、macOS)で動く。開発チームはまた、OpenJDK 16+36をベースとしたJava16のアーリーアクセスバイナリも公開した(Arm/Windows)。
開発チームによると、プレビュー版はEclipse Adoptium Quality Assuranceスイートで検証済み。Java11仕様との互換性を検証するJava Technical Compatibility Kit(TCK)もパスしたという。最低でも、2024年までJava11をサポートするとしている。ライセンスはGeneral Public License 2.0 with Classpath Exception(GPLv2+CE)。
Microsoftによると、社内で50万件以上のJava仮想マシン(JVM)を実装しており、このうち14万件以上はMicrosoft Build of OpenJDKベースに移行しているとのこと。2021年後半には、Azureが管理するサービスにおいて、Microsoft Build of OpenJDKをJava11のデフォルトのディストリビューションにする予定としている。Microsoft Build of OpenJDKはプロジェクトのWebサイトより入手できる。Microsoft AzureユーザーはAzure Cloud Shellよりアクセスできる。
Microsoft Build of OpenJDK
https://www.microsoft.com/openjdk