「GNOME 40」が登場
The GNOME Projectは3月24日、デスクトップ環境の最新版となる「GNOME 40」を公開した。
GNOME 40はGTK4をベースとし、2020年9月に公開したGNOME 3.38に続く最新版。GNOMEは3月と9月に最新版を公開するリリースサイクルを導入しているが、GNOME Projectは2020年9月に次期版はバージョン40にすることを発表していた。820人以上の開発者が参加し、合計で2万4571件の変更が加わった。
Activities Overviewのデザインが新しくなった。起動後に表示されるようになり、スムーズに作業を開始できる。これまで垂直で固定されていたWorkspaceは水平方向に、ダッシュは画面下部に配備し、システムのナビゲーションやアプリの起動が合理化されるという。ダッシュはお気に入りのアプリとそれ以外を分けて表示するようになり、ウインドウのサムネイルも改善した。Weatherアプリもデザインを一新した。情報がより詳細になり、外観も改善した。設定(Settings)アプリでは、キーボード設定などが強化されている。
Web(ブラウザ)アプリでは、新しいタブデザインを導入し、タブのスクロールなどが高速に行えるようになった。より簡単にパワフルに利用できるという。Filesアプリ(Nautilus)では、作成日で検索できるようになった。転送などファイル関連の作業完了までの予想時間の精度も高くなった。実行テキストファイルを直接Filesから走らせるRun as a Programメニューが加わった。このほか、デスクトップ検索、画面の左右表示、オンラインアカウントとのシームレスな統合、通知を管理できるメッセージシステムなども強化した。
GNOME 40は同時期に公開されたFedora 34 Workstation Betaにも含まれる予定だ。
GNOME
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