企業での利用が増えるGo言語

 Googleのプログラミング言語Goが職場で使われるようになっている。Go開発チームが発表した年次調査では、76%が仕事で使っていると回答している。

 この調査はGoプロジェクトが行ったもので、9600人以上の回答が得られた。このうち、最も回答者が多かったのは従業員100〜999人規模の組織に属している人だった。プログラミングの経験年数は3〜5年と6〜10年がともに23%で最も多いゾーン。職務としては、70%がソフトウェアとアプリケーション開発と回答した。Go言語の経験年数については、2〜4年が33%で最も多く、次いで1〜2年(21%)となり、2年未満が48%を占めた。だが、1年未満は過去4年の調査では最も少なかった。

 Go言語の使用が企業に拡大する傾向が続いており、最新の調査では76%が職場で利用していると回答した。この比率は年々増えており、初回の2017年の68%から8ポイントアップした。「企業の成功に重要」という人は66%にものぼった。一方で、9%が学生だった。全体の満足度としては92%がGo言語に満足していると回答した。生産性については、81%がGo言語は非常に生産性が高いと考えていることがわかった。最新版への更新は、リリースから5ヶ月以内にアップデートするという人が76%だったという。

 Goに関連した質問へのリソースについては、「StackOverflow」を挙げた人が最も多く65%、「ソースコードを読む」(57%)、ドキュメンテーション「godoc.com」「golang.org」(ともに39%)など。Goの用途としては、「API/RPCサービス」が最も多く74%、「CLI」は65%、「ライブラリまたはフレームワーク」(48%)、「Webサービス」(45%)などが挙がった。Goプログラムの実装先上位5は、Amazon Web Services(AWS)、自社サーバー、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Digital Oceanの順となった。AWS、Azureに実装すると回答した人のうち、「AWS Elastic Kubernetes Service」や「Azure Kubernetes Service」などKubernetesプラットフォームに実装すると回答する人が増えた。一方で、「Azure Virtual Machines」は急減した。

 Go言語は2009年に公開、人気プログラミング言語ランキングTIOBE Indexでは3月、11位にランクしている。

Go
https://golang.org