分散バージョン管理システム「Git v2.31.0」公開
分散型バージョン管理システム「Git」開発チームは3月15日、最新版となる「Git v2.31.0」の公開を発表した。
Git 2.31は、2020年12月末に公開されたバージョン2.30に続く最新版となる。前バージョンから85人の開発者が貢献し、合計679件のnon-mergeコミットが加わっている。
git maintenanceを強化した。ネイティブのスケジュール手法が’cron’ではないプラットフォーム上で、スケジュール化されたメンテナンスを支援するようになった。また、pack-refsメンテナンスタスクもサポートする。
packデータで逆インデックスを記録するためのオンディスク・ファイルフォーマットを導入した。ファイルシステムの変更をモニタリングするmacOSのアプリFSMonitor統合に暫定的な変更が加わった。以前から続いているgit bisectをC言語で書き直す作業も継続した。後方互換性のない変更として、性能の問題があるまま安定扱いになっていたというpack-redundantコマンドを使用時に警告が出るようになった。Perl5互換の正規表現のC言語実装PCRE(Perl Compatible Regular Expressions)1ライブラリは、非推奨となっていたが本バージョンで削除となった。
このほか、細かな機能強化、バグやセキュリティの修正が加わっている。