WebHDI、WebNFCなどの新APIをサポートした「Chrome 89」が公開

 Google(米Alphabet傘下)は3月2日、Webブラウザの最新版となる「Chrome 89」を公開した。Chrome 89は2月に公開したバージョン88に続く最新版。

 新しいAPIとして、ゲーム機などマウスやキーボードを持たないデバイス制御のためのWebHID(Human Interface Device)、Webアプリケーションから近距離無線通信(NFC)タグの読み書きができるWebNFC、シリアルポート経由で制御できるWeb Serialがベータから正式扱いになった。WebSerialを使ってRaspberry Pi Pico/MicroPython REPLとやりとりするページを作成するなど、活用が広がっているという。

 ファイル共有のためのWeb ShareおよびWeb Share Target APIのサポートも加わった。すでにモバイルではサポート済みのAPIだが、Chrome OSやWindowsでもサポートが進んでいることを受けてのもの。

 Chromeチームはまた、Googleが中心となって進めるProgressive Web App(PWA)でのオフラインサポート問題に取り組む。まずバージョン89では、オフライン時にPWAが有効なレスポンスを返さない場合はDevToolsで警告が表示される。2021年後半に公開するバージョン93より強制になるため、現時点でPWAがオフライン体験を提供しないアプリはオフライン体験を加えるよう推奨している。

 このほかバグの修正なども加わっている。

Google Chrome
https://www.google.co.jp/intl/ja/chrome/