「Rust 1.50」が公開

 プログラミング言語「Rust」の開発チームは2月11日、最新安定版となる「Rust 1.50.0」を公開した。

 Rustは並列、高速、安全性を特徴とするプログラミング言語。MozillaのResearchプロジェクトとして2010年にスタート、2月8日にプロジェクトを管理する非営利組織Rust Foundationが立ち上がったばかりだ。Rust 1.50は2020年12月末に公開されたRust 1.49に続く最新版。

 型ではなく定数値のジェネリクスであるconst genericsの安定性を強化し、任意の長さのconst Nに対して[T; N]にops::IndexとIndexMutの実装が加わった。また、バージョン1.38.0より技術的には可能だったが、[x; N]配列表現でxにconstの値を使用できるようになった。

 バージョン1.49で加わったunionへのManuallyDropフィールドの追加について、これまで安全性のためCopyに制限されていたが、1.50ではManuallyDropについても割り当てできるようになった。

 このほか、ライブラリ、APIなどで強化が加わった。Cargoでは、rustcの代わりにラッパーの実行を設定する[build.rustc-workspace-wrapper]オプションが加わるなどの機能強化が図られている。

Rust
https://www.rust-lang.org