「Istio 1.8.2」が公開

 サービスメッシュフレームワーク「Istio」開発チームは1月14日、最新安定版となる「Istio 1.8.2」を公開した。

 Istioはマイクロサービスの統合、マイクロサービスのトラフィックフロー管理などを統一的な手法で行うことができるフレームワーク。Googleのオープンソースプロジェクトとしてスタートし、現在はKubernetesなどを擁するCloud Native Computing Foundation(CNCF、Linux Foundation傘下)のプロジェクトとして開発が進んでいる。Istio 1.8.2は、2020年11月に公開されたIstio 1.8系の最新安定版。新機能はなく、バグの修正や既存機能の強化が中心となる。

 1.6で導入したWorkloadEntryを強化した。WorkloadEntryは、仮想マシンやベアメタルサーバーなどKubernetes以外のワークロードのプロパティを記述するオペレーターを有効にするもので、自動登録の安定性が改善した。認証局の署名アルゴリズムのデフォルトがCAが署名する鍵タイプに対応するようになった。この他、EnvoyFiltersで古いフィルター名が他のEnvoyFiltersを上書きする問題やTLSに関連した不具合などが修正されている。

 Istio 1.8.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Istio
https://istio.io